◇◆あじさい◆◇
〜大きな愛〜
母の通夜は、明日から新学期を迎えるという日に行われた…。



私は父の隣で、顔を上げる事なくお辞儀を続けた…。

啜り泣く声や、近所の方の言葉など、私には一切耳に入らなかった。

この時…、母の死を、まだ受け入れられず、あれだけ泣いた私の目に、涙が溢れる事はなかった。



しばらくすると、父が私のヒジを突いた…。


そっと顔を上げると、
いつも、どんな時も、私を支えてくれた大事な仲間達が、目を真っ赤にして並んでいた。
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