記念日
「けど大学に入るとそういう訳にもいかない。亜希がどの大学に行ったかさえ知らなかったから。」
「そっかぁ。」
ちょっと沈む亜希。
俺は亜希の頭をくしゃくしゃっと撫でて笑った。
「でもある日、なんかの授業んときに亜希を見かけたんだ。すげぇ嬉しかった。まじで久々だったから泣きそうになりながら呼び止めたんだ。」
「で!?アタシはどうしたの?」
「向こうもびっくりしてて手をふってこっちきてくれて…そっからは俺がずっと話しまくってた。気付いたら授業も始まってたけど亜希は隣でニコニコ笑ってるから話続けたんだ。それで気付いたら6時。亜希の家まで送ってった。すげぇ幸せだった。」
少し止めて亜希をみるとちょっと不機嫌。
「亜希ー?どした?」
「だってアタシ全然覚えてないんだもん。違う女の人の話されてるみたいで辛いよ。」
シュンとしてる亜希を抱き締めたくなったがガラじゃないからやめた。
「ばか。おまえだよ。」
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