PRINCESS story

「このような格好で申し訳ありません」


琴葉が俺の横に膝をつき座る。



「琴葉姫まで、一体どうしたのですか?」


「本当のことを…申し上げに参りました」

「本当のこと……?」


母が不思議そうに琴葉を見る。



「琴葉、言わなくていい」

「自分に関する責任は私が取る。
奏斗は何も犠牲にする必要は無い」



こんなに意志の強い目をした琴葉を、初めて見た。


俺は何も言えなかった。



「王様、奏斗は私のために王子の座を降りようとしています」


「それは…どういうことだ?」



< 351 / 399 >

この作品をシェア

pagetop