PRINCESS story
「実は……私は脅されています。
奏斗が王子の座を降りなければ、私を殺す、と」
「そんな重大なことを、なぜ、黙っていたんだ?」
「申し訳ありません…
王室内を混乱させたくなかったんです。
初めは、ただのいたずらだと…」
「それで、奏斗は…」
「奏斗が私のためにこの座を降りる必要はありません。
ですから王様、奏斗を責めないで下さい。
どうか、お願いします」
琴葉が床に手をついて頭を下げた。
「父上、これが全てです。
僕がこのまま王子でいれば、琴葉の命が危ない…
だから僕を王子の座から降ろして下さい」
俺も頭を下げた。