あたしと先輩。
「恵地さんにも会ってみたいなぁ…」


「なかなかあいつ帰ってこねぇからなぁ…盆には帰ってくんじゃね?」


…お、お盆…すか…


「…遠い…ですね」


「まぁ、いいじゃん。恵地居なくてもいつでも遊びにこいよ」


そう言って、あたしの肩に手を回す成地さん。


そして何故かそれを、先輩に払われた。


「ってぇ。何すんだよ、乃地」


「…せ、先輩?」


「…それはこっちのセリフだし。…春川さん、部屋いこ」


ぐいっと手を引っ張られる。


「は、はぁ」


…って、なんか返事しちゃったけど…


へ…部屋…って…!!


「あらあら乃地。恵瑠ちゃんどこに連れて行こうとしてるの」


紅茶とクッキーを持ったお母様がオロオロと乃地に声をかける。


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