最恐彼女と一途な彼氏
1週間後……
あまりに急な話すぎて放心状態の私に何度も謝る太一と「大丈夫?」と声をかける弥生
私は一言「保健室に行ってくる」とだけ言い、教室を出た
そのまま私が向かった先は屋上
空を見上げると雲1つない澄みきった青空
私の心とは真逆
これからどうすればいいんだろ…
たった一週間
もっと話したいこともあったし、一緒に行きたいとこもあった
「結ー菜!!」
屋上の入口の方から私を呼ぶ声がした
振り返ってみるとそこには弥生がいた
「弥生…」
「どうしてここが分かったの?」
「何年一緒にいると思ってるのよ……っていうか結菜はいっつも何かあると空を見てるから『ここじゃないかなー』と思って」
「弥生、聞いてほしいことがある」
「何?どうしたの?」
私は今の心境を静かにゆっくりと語りはじめた――
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