spiral "again"

クイーンが漸く銃を下ろす。

「貴方は考えていたのでしょう?私の能力が何なのか…。


“それ”が答えですわ。」


「!?」

突如動かなくなった体

いや…動かないんじゃなくて動かせないんだ


「…神経麻痺か。」

「その通りですわ。」


クイーンが合図すると、無数の粉が祐介の回りに姿を現した。


「貴方がこの部屋に来たときから、“痺れ粉”を撒いておきましたの。

神経を麻痺させ、対象の自由を奪うのです。」


クイーンの言葉の後、祐介は力が抜けたように片膝を着いた。


麻痺によって、立つことも出来ないみたいだ。



「私の能力は“配合”。さて、次はどんな薬がお好みかしら?」




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