夏の約束


やがて俺はその沈黙に耐えられず、昨日のようにベッドに突っ伏した


翔は俺を見ていたようだが、やがて口を開いた



「昨日ね、翔に言われてなんだけど、手術に成功したときのこと、僕も考えてたんだ

やってみたいこととかたくさんあって、サッカーとかスポーツもやってみたいし、行ってみたいところもたくさんあるなあって思ったんだ」



俺は黙って翔の話を聞いていた



「成功したいなあ

考えてみると、やりたいことって意外にたくさんあるんだよ

…まだ、死にたくない」



その言葉を聞き、俺はゆっくり顔を上げた

翔の顔を見据える

大丈夫だって、言ってあげなくちゃ

さよなら言えない自分に言わなくちゃ


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