初恋涙
幼稚園
私
「行ってきます、」
「うん、頑張ってね、」
私は産まれた時から身体が弱く、休みがちだったが幼稚園に通っていた。
私の代の子はみんな大体、姉とか兄がいる子ばっかりで、私みたいな一人っ子と遊ぶ子はそうそういなかった。
「ねえ、遊ばない?」
「ごめん、さーちゃんと遊ぶの!」
私は大体一人だったけど別に寂しかったわけじゃなかった。
一人だったのが逆におかしいと感じたのか、みんなは益々私と遊ばなくなった。
そんな時だった君が転入してきたのは。