最愛ダーリンの♥Sweet Kiss♥

そんなことを考えながら
私は違う道から
バンガローに戻ってきた。


翔くんは忙しく
セッティングをしている。


声をかけようと思った時
携帯の着信音が響いた。


大きなため息をついて
翔くんが電話にでた。



「なんだよ………だから無理だって……
今さら何言ってんだよ……成功してんじゃん？
何で俺が必要なの？
………おかしいよ……大丈夫か？
会えない……無理だ……
今彼女と一緒だし……
迷惑だって……もうやめろ……」


そう言うと携帯を乱暴に閉めた。


「何だって今さら……」


翔くんはイスに腰掛けて
頭を抱えた。


私はその電話の相手が
モトカノなのは予想がついた。


　もしかして……


翔くんも揺れてるのかな


そう思うと自分を棚にあげて
嫉妬心が湧いてきた。


翔くんは
絶対未来のそばにいてくれる


はぁくんみたいに
一人ぼっちにしないんだもん


翔くんに今去られたら……
そう考えるだけで不安になった。
自分だって揺れてるくせに…



恋をすると
自分勝手になるんだなって…