未完成な僕ら
綺麗な横顔を観察していると、悠葵は急にこっちをむいて言った。
「一緒にサッカーやんね?」
……!?
唐突すぎる発言に驚きすぎて言葉がでない。
ついさっき初めて会話した人に、どんだけ馴れ馴れしいんだよ…
しかもいきなりサッカーやろうとかおかしいでしょ…
こんなとき、冷静意見を言える自分に感謝したい。
「や、いきなりその発言はおかしいでしょ」
とかえすと、ちょっと照れたように
「あ…やっぱり?」
と言って悠葵ははにかんだ。
「なんで急にそんなこと。もうサッカーやめたんじゃなかった?」