未完成な僕ら
両親もアレをしろ、コレをしろって言うタイプじゃなかったし。
トー兄は自分からサッカーをしたいと言って始めた。
うちの両親は、挨拶とか当たり前の事をきちんとやっていれば、何も口出ししてこない。(もちろん学校をサボるなんてダメに決まってる)
ただ、一つだけ小さい頃から続けていることがある。
習い事ではないけど…
「とりあえずやってみればいいじゃん!うちがいろいろ教えるしさ!」
「んー…考えとく」
悠葵が再び口を開こうとした時、教室の前のドアが開いて若い男の人が入ってきた。
「あっ、先生おはよ!」
挨拶をした悠葵を見て、初めて教師だと気付く。
かなり童顔だから一瞬、同級生かと思った。