【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……どうかしましたか?」
「……いえ」
「あなたもしかして……どうして私が今まで見舞いに来なかったのか気になるんでしょ?」
「……いえ。別にそーゆうわけじゃ」
「たしかに私は麻衣の見舞いには来なかったけれど、麻衣が早く目を覚ますことだけをずっと考えていたわ。……やはりショックが大きすぎたのね」
「……どうしてすぐに来なかったんですか?」
「ずっと仕事が忙しくてなかなか抜けられなかったの。でも今日は社員に仕事を任せてこっちにきたの」
「……そうですか」
「麻衣は私のことを嫌ってるけど、私は麻衣のことを嫌ってないわ。……大事な"娘"だもの」