【完結】キミと運命と裏切りと涙。







そして薄れている記憶を辿っていく。


……そういえばあたし、どっかから落ちたんだっけ。




でもそこからはなにも思い出せない。


……どうして?どうしてなにも思い出せないの?




「麻衣?!」


そしてうっすらだけど光が見えてくる。




「笹川?おい笹川?!」


ちょっとずつだけど、暗闇から光が見えてくるのはたしかだ。




「……んん」


そしてあたしは薄れていた記憶からゆっくりと目を開けた。




「麻衣!!」


「笹川?!目ぇ覚めたか?」


「麻衣……ほんとによかった」
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