【完結】キミと運命と裏切りと涙。







「先輩はサイテーだよ。そうやって麻衣のこと裏切るなんて信じられない」


「……いまの俺には、アイツのそばに居る資格ないな」


「そうですよ。いまの先輩は麻衣のそばに居る資格なんかない。……そんな簡単に裏切る人なんかに麻衣は渡さない」


「……だよな、ごめん」


「謝るなら麻衣に謝ってください。先輩のこと一番信じてるのは麻衣なんだから」


「……ごめん」


「いまの先輩には、あの人のほうがいいんじゃないですか。……あたしは麻衣のそばに居るよりずっといいと思います」




莉乃はそう言うと、俺に背を向けてそのまま立ち去って行った。
< 278 / 544 >

この作品をシェア

pagetop