【完結】キミと運命と裏切りと涙。
「……そんな所に立ってないで、適当に座ってください。せっかく来てくれたんですから、お茶でもどうぞ」
「あっ、ああ……」
先輩は少しためらっているのか、口をポカーンと開けながら部屋を見渡していた。
あたしは先輩をジィーッと見つめた。
「……なんですか。なにか気になることでもあるんですか?」
あたしがそう言うと先輩は、首を横に小さく降り口を開いた。
「いや……デカい家だなぁと思ってさ」
「そうですか?……あたしの家ではこれがフツーですよ」
「えっ、これがフツー?……ありえねぇだろ」
「ありえない?」