【完結】キミと運命と裏切りと涙。







「ウソじゃないよ」


「あたしにはそんなの全部ウソにしか聞こえないわ。……あなたには人の気持ちを考えることなんてできないわ。そういう人間だもの」


「……麻衣はそんな俺を旦那にするんだよ」


「勘違いしないで。……あたしは好きでアンタと結婚するんじゃないわ」


「知ってる。それが交換条件、だからな」


「……その通りよ。あたしはアンタの交換条件を呑んだだけ。それはすべて先輩を守るためよ」


「そうだろうね。君はその彼氏が大事みたいだからね」


「当たり前でしょ。……大切なモノをなくす気持ちがどんなものなのか、きっとあなたにはわからないでしょうね。一生経っても」
< 406 / 544 >

この作品をシェア

pagetop