【完結】キミと運命と裏切りと涙。







「……え?」


「社長が言っておられました。……お嬢様に悪いことをしてしまったと」


「……いまさら、どうしてそんなこと」


「社長はお嬢様のことを、ほんとに嫌ってるわけじゃありません」


「……え?」


「社長はただ、仕事で疲れていたのでしょう。……最近さらに忙しかったので、頭が混乱していただけだと思います」


「……頭が混乱してだけであんなこと言う?」


「社長はきっとお疲れなだけです。……社長は本気であんなことを言う人ではありませんから」


「……あたし、そんなの信じない」


「お嬢様のことを一番考えているのは、社長です」
< 89 / 544 >

この作品をシェア

pagetop