狙われし王女と秘密の騎士
そんな私に隣でカイルは苦笑する。
「素晴らしい愛国心だ。お前って本当に面白いな。興味深いよ」
カイルの言葉に少しむくれる。
私は、むしろその興味だけで着いてきたり、助けてくれるカイルのほうがよっぽど興味深い人間だと思うけど。
まぁ、居てくれると大いに助かるからいいけれどね。
「こんなガキでも何とかしようと行動してるってことだ。後はお前ら次第だな」
笑いながらさっさと出ていくカイルを慌てて追いかけた。
追いかけながらチラッと振り返ると、お頭たちは呆然と立ち尽くして俯いていた。