キケンな幼馴染み。
「伝えたいこと?」


ぼーっとしている私を、悠くんがのぞき込む。


「……」


悠くんの目が見えた。

綺麗でいつも吸い込まれそうになる目。

それはまっすぐ私だけを見ている。


「みゅー?」


悠くんの口元が動く。

心地よい声。

私を『みゅー』と呼んでくれる、たった一人の人。
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