ヤンキー君とわたし
アサミはシンを見つめて聞いた。


「う~ん、長距離ランナーの気持ちを知るためかな。短距離走ってると見える世界が一瞬で終わっちゃうから長くて少しでも長い世界を生きてみたいと思ってるからかな。」


シンは、笑って答えた。

でも、どこか寂しそうに。
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