Heart of Melody
Ayumu's Melody
「……長月だっけ?隣?」
俺と水無月の出会いは、去年(一年生)の時。
7月の始めにあった席替えで隣になったことがきっかけ。
「あぁ、そうだよ、水無月…だよな
宜しく」
初めての会話はこんなだったけど………。
ある日。
毎年秋にある合唱発表会の曲決めをしていた。
一クラス二つ歌を歌う。
まぁ一つは課題曲で決まってるから自由曲を決める。
まだ初めてだからよくわかんねぇな~ι
「長月、なにになると思う?自由曲」
水無月が話しかけてきた。
まだぎこちない会話しか出来ないから、水無月は俺を気遣ってあまりたくさんは話して来ない。
「んー、わかんないよなぁ~まぁ俺は伴奏が弾きやすそうなのが良いな(・∪・*)」
「長月ってピアノ弾けるの!?」
水無月はビックリしていた。
「まぁな☆」
俺は少し自慢げに言った。
ピアノだけは誰にも負けない!
「じゃあやっぱ指揮か…」
ボソッと水無月が呟いた。
「やっぱ?」
「あぁ、うち、まぁ大抵の楽器は弾けるんだけど…ピアノ、てか伴奏少しやってみたかったんだけど、やる人沢山居るから…」
「楽器何でも弾けるの??すげぇな…
じゃなかったι
なんで?オーディションになってでもやれば良いじゃん?」
俺が言ったら水無月は姿勢を少し直して、俺を見た。
「争いは嫌い
それに、うち指揮は小学生の頃からなんかよくお願いされてたから…
あっ自慢げに言っちゃったけど、じっ自慢じゃないからね!!?」
自分で言っておいて自分で訂正してやんの…。
「プッ」
「?」
「水無月ってそんなキャラ?ウケるな((笑」
「何それ!バカにしてんのぉ~?」
「いやいや、おもしれぇなって((笑」
「ヒドイー((笑」