Heart of Melody
次の日。
「水無月!」
歩夢が満面の笑みで水無月に近付いた。
「どしたの?長月」
「なんとなく♪」
「なんだよ((笑」
「あはは」
いつのまに、仲良くなったんだ?
台にネットを付けていたら、後ろから女子の話が聞こえた。
「あの二人一日で仲良くなったねー!」
「まさかチューでもしたんじゃ…」
ガシャン!!!
持ってたサポーターを足の上に落とした。
「いって…」
何、動揺してんだろ。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?
嘘なのかよ!?」
男子が叫んだ。
「付き合ってるの嘘なんだってさ!」
「なんだぁ!」
あ、もう言っちゃったんだ。
「うるさいなー、みんながうるさいから嘘言ったんだから!!」
水無月はご機嫌ナナメ。
「ホントだよ」
歩夢も不機嫌。
多分理由は水無月と違うだろうけど。
「よかった」
俺は呟きながら、歩夢に近付いた。