Heart of Melody
Three Melody-気持ち-

Natsumi's Melody




次の日。


「やっぱなっちゃん長月と付き合ってるんだ!」


部活で体育館に着くなり里佳がこんなことを言い出し、興奮しているι


「まっまぁ...」



昨日は嬉しさで眠れなかった。


ドキドキが止まらなくて。



だって、まさか...長月に告白されるなんて...。


夢にも思わなかった。

(でも妄想してたかも((笑)


「あっおはよ、水無月♪」


長月がうちに言った。



「おはよ!」


「ヒュー♪ラブラブ!」


周りの男子がからかった。


「ラブラブで何が悪いんだよ♪」


長月がニッと笑った。



「う…(*´∀`*)」


からかった男子は長月のスマイルで瞬殺された。


と、誰かとぶつかった。


「あ、ゴメン…って師走かぁ」


うちがぶつかったのは師走だった。


「あ、ワリィ、ぼんやりしてたからよ」


師走は何か浮かない顔をしていた。


「珍しいね、元気ないじゃん」


うちは不思議に思った。



「当たり前だろ、好きな…まぁいいや」


意味深なことを言って師走は走り去った。



「好きな…?誰か好きな人居るのかな?」


「なっちゃんー!手伝ってー!!」



里佳に呼ばれてうちはそっちへ言った。



うちは気付いてなかったんだ。


師走も、うちを想っていたこと。


師走のその恋心のMelodyを師走の口から聞くのは少し先の事だったんだ。



それを聞いたとき、長月とうちが離れることを意味していた。




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