Heart of Melody
「それはなっちゃんが可愛いからだって!いった!」
うちは思わず里佳の頭を叩いた。
「なっちゃんのバカ~」
「うちッ可愛くない!」
「学年一の可愛い子が言ったってうちにとっちゃ嫌味だよι」
こぉちゃんが眉間にシワをよせて言った。
「そんなつもり…」
「無くてもそう聞こえんだよ?自覚持ちな??」
こぉちゃんはうちの肩にポンと手を置いた。
「~~~ι」
うちはなんかやりきれなかった。
「なっちゃん、中学入ってから何回コクられた?」
「えっ…( ̄△ ̄;)
んと…………」
「数えるほど居るのか」
こぉちゃんはビックリしていた。
「去年はうちもクラス違ったからよくは知らないけど、うちのクラスでも何人か告白してフられたって聞いたよ?」
里佳は豆知識風に言った。
「そういや里佳は去年一組だよね?なっちゃんが三組…離れてても惚れちゃう人が居るのねι」
「ねぇ~
ちなみにこぉちゃんは二組だよね?」
「うん☆確かになっちゃんが好きとかいう人は多かったかなー」
こぉちゃんが呟いた頃、やっと数え終わった。
「えとね、13人くらいかな…」
「「多っ!!!!!」」
里佳とこぉちゃんは同時に言った。
「一年で13人!?異常でしょ!!」
里佳はうちの肩を掴んで揺さ振った。
「そうなの?」
「普通なら人生で告白された数でも足りないんじゃね?」
「えっ!Σ(´Д`;)うち人生じゃ…32回だよ?」
「ギャーこぉちゃんン怖いよー!o(><)o」
里佳がこぉちゃんに抱き着いた。
「そんな!?」
「「うん!!」」
「えぇー…っ!!??」
ハモってまで!?と言おうとしたら、遮られた。
「すげーな、モテ女だねぇ」
誰かがうちの頭をガシッと掴んだ。
「やっ誰!!?」