Heart of Melody



「ゲ」


授業が始まってから気付いた。



「教科書ないし」

借りに行けなかったしι

ヤバいヤバい!!!


こうなりゃ……!



「水無月、教科書見して?」


「?忘れたの?」


久し振りに見た、水無月の瞳。


なんか、いつの間にか大人っぽくなったな、なんて考えていた。



「あ、あぁそうなんだよιだからさ、お願い(^人^)」

「しょうがないな、ハイ」


水無月は教科書を机の真ん中に置いた。



(そういや...
水無月とまともに話したのいつ以来??正月はなんか突然すぎて覚えてないし…
体育館裏以来?まぁいいや、とにかく久し振りなんだよな)



ぼんやりと考えながら授業を受けていた。


ふと横を見ると、頬杖を付いて寝てる水無月。



よく見ると睫毛長いな…。

(って何俺は見てんだ!!)


恥ずかしくなってそっぽを向いた。


……それにしてもホント綺麗な顔立ちだよな。

可愛いし。


暇さえあれば水無月を想ってしまう俺。


重症だな……((笑



ずっとそんなことを考えていたら、二年生は終わってしまった。



短い間に、たくさん有りすぎた。


三人のMelodyは、何回も転調したり、止まったり。



三年生になっても、Melodyは流れる。




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