Heart of Melody
Ayumu's Melody
(なんで、別れたんだよ、師走と水無月...)
せっかく諦めて、気持ちを消せそうだったのに。
水無月...期待していいの??俺。
俺に、チャンスあるのかなって、期待していいのかな……?
頑張りたいところだったけど、師走が水無月を拒否してたから、むやみには近づけなかった。
水無月も、師走を避けていた。
師走を避ければ、師走と近い俺とも近付かないって訳だから……。
(無理なのかな...)
想えば想う程、苦しい。
切ない、Melodyがまた流れ出す。
時は過ぎ、二年生が終わろうとしていた。
俺は、最後の席替えで水無月と隣になった。
「………っ」
水無月は場の悪そうな顔をした。
「………よろしくな、水無月」
「……うん」