青い空と

でも、

光が言うには、幼馴染兼近所のお兄さんらしい。
羨ましいのなんのって。
ずるいずるいずるい。でも紹介してくれると、
借り1つで話が付いた。

で、2階に居るわけですが。
前に居る光は俊也先輩が相当嫌いなのか、
階段の踊り場で立ち止まっている。


「あ、光」

「げ」


透き通った声がしたと思ったら、俊也先輩。
あたしの顔とは対称に、光の顔は引きつっている。
光は自分を落ち着かせるためか、息を付く。


「あ、のさー…」


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