あなたの笑顔をみていたい



真子が病院へ向かったから

今は私と秀維の2人。


私は思った事を秀維に聞いてみた。


「ねぇ・・・ホントに何も知らないの?」


秀維は歩の親友だと思う。

他からみてもそれくらい仲がいいから。


「べ、別に・・・何も知らないよ」


秀維はそういったけど、

なぜか焦っているように見えた。


「嘘!なんか隠してるでしょ?

嘘つかないで・・・教えてよ・・・」


秀維は黙ったままだった。


どうして・・・どうして

私たちに隠し事するの?

真子は歩の彼女なんだよ!?

なのにどうして・・・


そう思うと涙がでそうになる。


「・・・秀維・・・

お願い・・・教えてよ・・・

隠し事なんてしないで・・・」



私の声は震えていた。


それに気づいたのか、


「わかった。

でもここじゃあれだから場所を移そう」


そういって先生のところへいき

何か言って帰ってきた。


「先生にもう言っといたから。

とりあえず学校でよう」


私は無言でうなずいてかばんをとりにいった。





< 101 / 267 >

この作品をシェア

pagetop