拘束お姫様 *番外編開始
「あたしは、王子様の傍に居てはいい身分ではありません。 なので、今すぐにでも 此処(お城) から出させてください」
「だから、それは許可出来ない事だと 言っているだろう」
何故、そこまでして 帰らせてくれないのかが、気になる彼女だったが、今は呑気にそんな事を考えている場合ではなかった。
「そんなに、僕の傍に居るのが嫌かい」
他の者は 喜んで僕についてくると言うのに、
「―――いやです」
彼女は 違った。