拘束お姫様 *番外編開始





「おはようございます、お姫様」


目を覚まし、広い部屋を見渡したけれど、王子の姿は もう何処にも居なかった。


「もう、行ってしまったのね」


「えぇ、最近は朝早くから公務をなされていますわ」


真夜中に出掛け、早朝から公務をする。
そんな彼は ちゃんと睡眠を取っているのだろうか。


けれど、いくらそれが気になっても 彼に訊いてはいけない。


( 僕に、干渉しなくていい )


また あの瞳をされてしまうから。



それ以前に 彼の事を知りたいと思ってしまっている、自分がイヤだった。


( 嫌いです )


出会ったばかりの時に、そんな事を言ってしまったというのに、今では 逆にその想いが好意の方へ言ってしまっている。


「失礼な事を、言ってしまいました・・・・」


仮にも、彼は次期王子だというのに。


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