拘束お姫様 *番外編開始




「ずいぶんと、綺麗な格好でいるのね」


シンデレラは淡い桃色のワンピースを着ていただけで、目の前の二人に比べると それは断然質素だった。



「お前、自分の立場を忘れているのではなくて?」


その声は恐ろしいほど低く、義理の姉―――アリシャスは鋭く彼女を睨みつけた。


「きっと王子様もまだ、知らないのでしょう? その背中にあるモノを」


「・・・・っ」


「ソレを見れば、王子様もお前を嫌いますわ。 だってお前は、誰からも好かれない、“奴隷”だものね。 もちろん、約束も 覚えているでしょう?」



( もし次に逃げたら、この焼印を、顔にしてやる )


「や、めて・・・・・」



一瞬にして 腰部に焼印をされた、あの日がフラッシュバックする。


「い、や」



二度と あんな事をされたくない。





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