愛恋(アイレン)〜運命の恋〜
男性のお客さんは、私の行動に驚いている。




「ご…ごめんなさい!!」




私は、男性に謝った。




「俺は大丈夫だけど…。それよりどうしたの?お姉さん、笑ってないよ??」


男性のお客さんは、心配そうに言う。




“えっ…私、バイト中なのに笑ってなかったの??"




男性の手に触れたくないという気持ちと行動、そして、私の顔から消えた笑顔…。これはもう、バイト生失格だった。




「……」




泣きそうになるのを、必死で堪える。
でも、もうダメだ…泣きそう。




そう思ったとき、店長が駆けつけてきた。




「どうしたんだい?何があったんだい?」


走りながら、店長が私に話しかける。




「……」




私は、涙を見せたくない思いでいっぱいで、どうしても顔を上げられなかった。



「何か…あったんですか?」

店長は、男性のお客さんに話しかける。




「いえ、ミスとかではないのですが…彼女、俺の手に触れたとき、咄嗟に手を離したんです。すごく嫌そうだったんで…声をかけたんですよ」


男性は、店長に簡単に説明する。




動けなくなった私は、ただただ男性に謝るばかりで…もう、涙を流していた。
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