愛恋(アイレン)〜運命の恋〜
店長は、私を椅子に座らせ、先輩のアルバイト生青野さんを呼んでくれた。




青野さんは女性だから、何があったのかわかったらしく、素直にサブレジについてくれた。




「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい……」



店長と青野さん、そして、お客さんに小さな声で謝る私。




少しの混乱が去った後、青野さんが近づいてきた。




「どうしたの…?何があったか、話してくれない??」


青野さんは、私の頭を撫でながら言う。




“話しても…大丈夫だよね??"
そう思った私は、青野さんに説明を始めた。




「あの…1ヶ月前から、よりを戻した彼氏がいるんです…。その彼から、嫌がらせに似た行為をされてて…」




私は、涙を堪えながら言った。




「うん……それで?」


青野さんは、私の手を優しく握る。




「その行為の影響で、男性の手に触れることができなくなってしまったんです」




私は、俯きながら言った。




「そうだったの…。辛かったね」


青野さんは、優しくそう言ってくれた。




どうして…どうしてこういうことになってしまったんだろう??




どうして…どうして??
< 18 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop