【BL】Monster
「大和?儂は、そんな変なことしたか?」

心底不思議そうな、儂の顔に大和は更に顔を赤く染め、睨み付けてきた。

「帰る!!」

急にバタンと、椅子を立ち、そのまま早足で玄関へ向かう。

「大和!?ちょっ…」

と待て。という言葉も言えないまま、大和は風のように帰っていってしまった。

「………なんでだ?」

呆気にとられ、訳の分からないまま項垂れた儂の肩に、有能なる執事はポン、と手を置いた。

「ドンマイ、でございます」


……ほっとけ!





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