ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜
通りを流れるジングル・
ベルが、遠い遠い、異国の
呪文みたい。



なんでかな?



すごくなじみのある、
かわいいメロディのはずなのに。


今は、あたしをあざ
笑ってるみたいに聞こえるよ。





ジングルベルも、人の喧騒も。



全部があたしからは
遠くて、異質だった。






――あたしはそんな異質な
空間の中で。




いつまでも動けないで、
ただポツンと、
立ち尽くしてた――……。






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