ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜
     ☆☆☆☆☆



全力疾走してきて、
息を切らしたまま校門に
たどり着くと。


校門のすぐ傍には、
それらしい人影はなくて……。

でもちょっと見回すと、
少し離れた路上に停車する
バイクと、隣にたたずむ
男の人の姿が見えた。



「え…………?」



あたしは呆然として立ち尽くす。


だって――そのバイクは、
あたしが思ってるものとは
違ったから。


それに、距離があって
ハッキリとはわからない
けど、その人のシルエットも。
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