或いはこんなスクールライフ
目で動きは追えていない。

が、気配は何とか感じている。

頭上!

咄嗟に視線を上に向ける私。

気がつくと眼前にまで迫るガルル君!

「くっ!」

条件反射で刀を袈裟斬りに振るう!

けれど、それが私に出来る精一杯の抵抗だった。

ガルル君は私の袈裟斬りを左手の鋭い爪で受け止めつつ、そのまま私の体にのしかかる!

「あぅっ!」

床に押し倒され、その拍子に強かに後頭部を打ち付けてしまった。

朦朧とする思考。

意識が断ち切られそうになる。

そんな中、見上げた私の視界に入ってきたのは、大きく右の拳を振り上げるガルル君の姿。

…あぁ…私はこのまま、ガルル君の拳槌を頭部に何度も叩きつけられて、殺されてしまうのね…。

おぼろげな頭の中で、漠然とそんな事を思った。

恐怖はない。

ただ、生徒達の見ている前で、私は生徒に殺されるのだなと考えて。

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