《完》シークレットコードにご用心
「は―――……?」


全く予想もしてなかった
言葉に、今度はあたしが
動きを止める番。



――え……言ってたっけ、
そんなこと……?


うろ覚えの記憶を探ると、
たしかに言ってたような
気もする。

銃を撃つ前に……。


そん時は動揺してたし、
狙撃することの心配で頭が
一杯で、全く気づかないで
スルーしちゃったけど――。


ぎこちない動きで、
あたしも再び藍を見た。


藍は小太郎の呼びかけで、
もうこっちを向いてる。


助手席から首だけを
回して、あたしと小太郎を
交互に見ながら。


涼しい顔で、彼女は答えた。
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