《完》シークレットコードにご用心
……こんな感じで、
話し合いは堂々巡り。


万一殺人だったにしても、
二人で休んでる寝室での出来事。


現場の目撃証言なんて期待
できないし、さすがに
これは、本人か医者が白状
しない限り、ムリだって……



――きっとみんなもう、
薄々そう感じてた。


だってさっきからずっと、
チラチラ伊織に意味深な
視線を送ってるもん。


そう……何かの決断を期待
してる。そんな感じ。


それを察しつつも、伊織は
最後まで迷いが消えない
みたいだったけど。


話し合いでこれ以上先が
見えないのを、充分把握
したのかな。
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