《完》シークレットコードにご用心
「じゃあ誰が幹人の母親に
化けたって言うんです?

中年女性に化けきれる
人材なんて、ここには
いないでしょう?」


そのセリフを聞くや否や、
萌々香が飲んでた番茶を
ブフッとハデに噴く。


……コラコラ、軽い
アピールのつもりか?

面倒なんだからやめなって


さりげなく睨みながら
背中をさすろうとした
あたしより一瞬早く、


「大丈夫ですか、若宮さん?

前から言おうと思って
ましたが、あなたはこんな
所にいるべきじゃないですよ。

なんせ、普通の体じゃ
ないんですから」


そう言って、萌々香の
背中をさする渋谷さん。


その彼から見えない
位置で、萌々香は小さく
ピースサインなんか出してる。


まったくコイツは……
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