≡イコール 〜守護する者『霊視2』より〜
その後、オレはハルに会った。

おばさんは術後もの回復もよく、間もなく退院ということだった。

ちょうど海外からお兄さんが日本に戻ってくる話しもしてくれた。

そうして、ハルは自分なりの道を自分で歩いていくと明るくオレに言った。

高校生の頃、オレの前をスタスタと速足で歩くハルが懐かしく脳裏に映った。


「今はヒカルの何倍もカッコよくて、頭よくて、優しい人を見つけることが一番の目標かな。まぁ、目標にしてはちょっと簡単過ぎるかも。」


なんて憎まれ口は、かえってオレを楽にした。

これから、それぞれの道をそれぞれが歩いていく。

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