あたしの仮旦那は兄貴の親友
鞄の中に入れっぱなしになっていた携帯が
チカッて光るとメールの着信音が鳴った

あたしは婚姻届を鞄の中にいれると
携帯を取り出した

『理科室に閉じ込められちゃった
たぶん、明日の朝まで出られないと思うから

廉人さんに
マンションに行けないって言ってもらえる?』

え? なんで?

どうして理科室になんかに閉じ込められてるのよ

もしかして
麗華のせい?

あのパーティ以来
花音にいろいろとしているみたいだったし

なんてことを…

あたしはすぐに花音に返事をした

『なんで
そんなとこに閉じこもっているのよ』

『麗華さんたちにちょっと…』

やっぱり
麗華のせいだ

助けなくちゃ

花音を早く助けなくちゃ!

あたしはソファから立ち上がると
浴室にいるあいつのところに駆けだした
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