パステルクレヨン


『あたし、何回も何回も玉置に告白して、良かったって思ったこと、たくさんあったの』


すぅ…っと深呼吸する音が響く。



『だけど同時に、後悔したことも、たくさんあった』



ヤバい、泣きそう。


『あたしが唯一救われたのは、告白して、玉置があたしをフってくれたことで…』


何言ってんだ、あたし。


頭がガンガンして、自分でも何言ってるか、分からない。



『彼女は、別れたら終わりでしょ?もうきっと元通りにはなれないけど。…それならあたしは、ずっと一緒にいられる、友達がいい』



最後に無理やりにこっと笑って

『また来ようね、図書館』


と言ってあたしは玉置に手を振った。





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