ただ、大好きでした。
入り口から、校長先生の元まで続く、赤絨毯。
高級そうな気品ある道を噛み締めながら、今になって気付く。
─…あぁ、まだ、ここに居たいって。
もっともっと、飽きるほど楽しんでやればよかった。
もう少し愛そうとすれば、今以上の友情を、育めていたのかもしれない。
階段を上り、積み重ね練習してきた作法を終えると、
「卒業おめでとう。これからも、がんばってね。」
優しく温かい眼差しが、あたしを待っていた。