生徒会絶対命令!
憧れの存在
あたしの名前は柏木しおり。
たぶん普通の女の子←
そんなあたしはいつも通り、
学校へ登校している。

「ふっ…ぁあ」

昨日遅くまで起きていたせいで、
まだ眠くてあくびが出るっ!

少しフラフラになりながら歩いていると、
途端に耳を劈くような爆音が聞こえてきた。

「「「キャーーーーーーーーーー!!」」」

うっるさい!、思わずそう叫びそうになった。
それぐらいうるさい!!!
何でこんな朝っぱらから?!
…な~んて、理由なんて
分かりきってるんだけどね。
こんな朝っぱらから女子が
キャーキャーわめく理由はただひとつ。




“生徒会メンバーが登校してきたから”




あたしの学校の生徒会は
かなり変わっている生徒会で…、
容姿端麗でお金持ちしか入れない
ってゆー、とにかく理不尽な会。
容姿端麗=イケメン。
だから女子がわめくってわけ。
つまり、女子の憧れの存在。
ちなみに、現時点で生徒会には
女子が所属していない。
たぶんそれは、この学校に
生徒会に入れるだけの
器の人がいないからじゃないかと
あたしは思う。

一般生徒は、基本的に生徒会の人とは
深く関わることができない。

だけど、あたし、柏木しおりは何故だか
生徒会のメンバーに気に入られているらしく
あっちから関わってこようとする。
…正直迷惑なんだけどね←

だって、あたしに関わる=他の女子も関わる
って方程式がなりたつわけだから、
イジメられないか不安になったりする。

そんなあたしの気持ちを
全く察していない様子の生徒会メンバーは、
尚もあたしに関わろうとする。
どうしてあたしなんかに関わろうと
するのかがわからないってゆーのが
正直なところなんだけど…。







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