銭コ乗せ
急に話を遮って、昨日のガキが駆け寄ってきた。僕はドキっとしたが、ババアはそれ以上に驚いていた。

僕の目の前までガキが来ると、

「これ、直したから。」

そう言って布袋を渡してきた。

きょとんとする二人をよそに、

「じゃあ私、学校があるから。」

そう言ってガキは通学路へと戻っていった。

呆気にとられながらも、布袋を広げると、

昨日、破れていたはずの部分には、ハートやチューリップのアップリケがとても不器用に並んでいた。

首を何度も傾げながら、僕がそれを眺めていると、


「道が…開けた…」


ババアが驚き顔のまま呟いた。

「これじゃあ店は開けらんないね。あんた、これ引いてついてきな!」

「は?何を言ってるのだか…」

「いいからついてくる!!」

リヤカーを無理矢理僕に持たせると、ババアは先導きって歩きだした。

いやいやながらも、不思議と僕は


それに従った。
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