雨粒ドロップ

「…あの糞餓鬼ーッ…」

ぶつぶつ言いながら自転車を漕ぐ愛璃。

すっかりケーキの事なんて頭から吹っ飛んでいた。

あの事件のせいで1時間も時間を潰してしまい、ケータイには沢山の留守電が入っていた。


『もしもーし。愛璃ー…ケーキ先に食べちゃうよぉ-?』

『愛璃ー…もう30分たつけど…大丈夫?』

『愛璃!!今何処?!大丈夫なの?!誘拐されたの??!?』


勿論、全て雛のメッセージ。


何かだんだんメッセージが深刻な内容になってる…
まさか…まさかだけど警察なんか呼んでないよな…?







「…はぁ…心配かけちゃったな。折角の誕生日なのに…」


愛璃は申し訳ない気持ちで一杯だった。
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