舞蝶.・。*


「え!!だ、大丈夫だよっ!!!1人で行けるしっ!!それに。琢磨は?待ってるんじゃない?」
「琢磨はあんたを待ってるんだよ?」
「な、何で?」

「何でって・・・あんたまだ分かんないの?
琢磨は、あんたに惚れてんだぞ?アホか?」

「うそぉぉぉぉぉぉっ!!!」
拓は笑ってから「あんたってヤバイ面白いっ」と言った

「で、でも・・・。
さっき、拓と拓真の声が聞こえて…それで…」
「それで?」
「その……」
そんな事あたしに言わせんなよーっ!!!
「何?」
恥ずかしーんだよ!言うのもっ!!!!
「た、琢磨と拓がえ...」
「何?」
「んもぅっ!!!エッチしてたからっ!!!!!」
あたしは、思わず叫んでしまった・・・

拓は身に覚えがないと言った顔をして、あたしを見てくる
「バカ?なんで男同士しなきゃなんねぇの?ってか、莢。顔真っ赤っ!!タコさんみたいっ!!!可愛い~っ!!」
あたしを見て、笑ってる拓。

で、でも。
じゃあ、さっきの声はなんなの?
でも“バカ”って言われた事がむかつくっ!!!
あたしは拓を睨んだ

拓は顔を赤くしてから「誘ってんの?」と言ってきた
アホだ・・・。
拓は完全なるアホだ・・・。

ってか、違うってなったんだったら日向に電話しなきゃっ!!!

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