舞蝶.・。*


「俺…勘違いしてるかも…聞いてええ…?」
猛が“まさかな”と言う顔であたしを見てきた

「そ、その…莢の…」

言いづらそう...
当たってるよ…猛・・・

あたしは日向の背中に顔を埋めた

「な……舐め…られた…」

あたしが呟くと、みんなの顔が一時停止した。
ゆうは二タニタしてる...

日向は、あたしの手を外してからあたしを見た。

「…本当か?」
あたしは小さく頷いた

ゆうが近づいてくる
あたしの体が小刻みに震える…
「こわ……い…」

日向は抱きしめてくれた
猛と篤希はゆうを抱えてから、リビングに行った

「大丈夫か?」
悠が心配そうな顔で見てくる
あたしは小さく頷いた

「俺らがケジメつけてくるからなっ」
日向とあたし以外のみんなはリビングに行った

「莢。大丈夫か?」
「う、うん・・・」

日向はあたしの震えが止まるまで抱きしめてくれた
でも、あたしの震えが止まると同時に涙が出た
「あ…たし…もうお嫁…にいけない」
日向はあたしを抱いてる片方の手をあたしの頭に持ってきて頭を撫でてくれた
「莢だったら、大丈夫だ」

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